スペインの憲法の特徴

スペインの国旗

 

スペインの国土

 

現行のスペインの憲法は、1978年、フランコ独裁政権の崩壊と民主化にともない制定されたため「スペイン1978年憲法」と呼ばれています。そして憲法の内容は、「地方分権」「多民族共生」「民主主義」「連邦主義」「法治主義」「信仰の自由」などを規定し、フランコ政権のような独裁権力の台頭を防ぐ仕組みになっているのが特徴です。

 

 

 

スペインの憲法の歴史

1812年 スペイン1812年憲法の制定

スペイン独立戦争(ナポレオン戦争の戦いの一つ)の中、カディスに置かれたスペイン議会カディス・コルテスにより、1812年憲法(別名:カディス憲法)が制定される。この憲法によりスペインは立憲君主制に移行した。

 

1936年 スペイン内戦(〜39年)

スペイン内戦のイルンの戦い(1936年)における共和国軍

 

スペイン国内において、ファシズム勢力と反ファシズム勢力の内戦スペイン内戦が開始され、最終的にファシズム勢力が勝利した結果、憲法は機能を停止した。

 

1978年 スペイン1978年憲法の成立

フランコ没後の民主化運動の高まりの中、中道勢力の民主中道連合(UDC)を中心として、右派・左派政党も加わり、憲法制定議論が開始された。そして78年12月6日に新憲法が成立し、同月末に公布、施行となった。

 

12月6日に成立したため、スペインにおいてこの日は憲法記念日として祝日となっている。