アイルランドの気候的特徴

アイスランドは「氷島」という名前から受ける印象から、さぞや寒い国なんだろうと多くの人が感じると思いますが、同緯度のフィンランドやスウェーデン北部は、最低気温が氷点下20度を下回るのに対し、アイスランドはせいぜい氷点下3度ほどです。アイスランドが高緯度のわりに他の同緯度地域ほど寒くないのは、この国の地理的環境が大きく関係しています。

 

他の同緯度地域より暖かい理由

北極圏にも接するアイスランドが、(寒いことに変わりはないものの)他の同緯度地域と比べて温かいのは、メキシコ湾流に端を発する暖流の、北大西洋海流の影響です。この海流は大西洋における黒潮に相当し、西欧、北欧の冬の寒さを緩和してくれています。

 

火山活動の影響

さらにアイスランドは火山が多いので、火山活動の活発な場所では、地熱によっても暖かくなっています。その一方で、火山活動による噴出物が原因で雷雨が発生したり、噴火のエネルギーで竜巻が発生したり、気候への厄介な影響も生じています。

 

アイスランドでは活火山のエネルギーを利用した地熱暖房や地熱発電がさかん。地熱発電はアイスランドの電力需要の3割を補っている。(他7割は水力発電)

 

低気圧の影響

アイスランドの内陸地域では、冬にしばしば天気の劇的な変化が起こり、暴風や暴雨に見舞われ、気温が急変することがあります。これは、アイスランドとグリーンランドの中間に、ほぼ1年中発生している低気圧「アイスランド低気圧」が原因です。アイスランド低気圧は、特に冬に発達し、風雨を引き起こすなど、北半球全体の気候に影響を与えています。