
やはり戦勝国による一方的な取り決めとなってしまったことが一番の問題でしょう。
講和会議の結果、対ドイツのベルサイユ条約が成立しますが、とにかくフランスの恨みが強く反映された条約で、戦争の責任をドイツのみに帰して、過酷な条件を押し付けるものでした。
フランスは一方的に侵略された側なので、仕方ないといえば仕方ないですが、やはり先を見据えて理性的になるべきでした。
ベルサイユ条約が結ばれた結果、ドイツは領土を大幅に減らし、海外領土・植民地も全て取り上げられた上、途方もない賠償金を背負うことになり、プライドを傷つけられたドイツ人はフランスを激しく恨むようになります。
この恨みと不況による社会不安を利用して台頭したのがヒトラー率いるナチスなのであり、ナチスの暴走で、ヨーロッパはまたも世界大戦に身を投じていくこととなるのです。
ベルサイユ条約はドイツを破綻に追い込み、ヒトラー率いるナチスの台頭を招いた。
|
|