「カティリナの弾劾演説」でキケロから非難を受けるカティリナ(右下の人物)
カティリナの基本情報
本名:ルキウス・セルギウス・カティリナ
誕生:前108年頃
死没:前62年ピストリア
官職:法務官,属州総督など
実績:カティリナの陰謀
カティリナ(前108年頃 - 前62年)は共和政末期の政治家で、国家転覆の陰謀を企てた人物として有名です。法務官、属州総督と出世街道を進んでいましたが、汚職で告発されたことが原因で、執政官にはなかなかなれずにいました。そこで彼は失脚した貴族や貧民層の支持を集め、クーデターによる政権奪取(通称「カティリナの陰謀」)を目論むも、失敗。キケロの有名な「カティリナ弾劾演説」により公敵と認定され、逃亡先のエトルリアにて戦死しました。
名門セルギウス氏族の子として生まれる。
執政官グナエウス・ポンペイウス・ストラボの部下として同盟市戦争に参加。
アフリカ属州の法務官(プラエトル)の任につき、前66年までアフリカに滞在する。
執政官を襲い、ピソをヒスパニアに送り込む代わりに、前64年の執政官就任を後押ししてもらう陰謀を企むも失敗する。一説にはこの陰謀の支援者にクラッススとカエサルがいたともいわれる。
執政官に落選続きのカティリナは、没落貴族や貧民層の支持を集め、クーデターによる政権奪取の陰謀を画策。しかし露呈し、キケロによる「カティリナの弾劾演説」によりローマを追放される。
逃亡先のエトルリアにて戦死する。
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