アメリカとドイツの関係

アメリカとドイツの関係は、18世紀から19世紀にかけて行われたドイツからアメリカへの大規模移住にまで遡ることができます。

 

このドイツ人移住はアメリカの政治や文化に少なからぬ影響を与え、例えばアメリカの教育制度はプロイセンの教育制度を参考にして基礎が固められています。

 

ドイツ帝国成立後

1871年にドイツ統一によりドイツ帝国が成立すると、帝国主義の台頭のもとアメリカと激しく対立するようになります。サモア諸島の支配権をめぐりサモア内戦(1886年〜1894年)に発展したことは関係の悪化を象徴しています。

 

第一次世界大戦

第一次世界大戦が勃発すると、アメリカは孤立主義政策のもと当初中立を保とうとしましたが、ドイツが無限潜水艦作戦を実行し、米国人も多数乗る客船(ルシタニア)を撃沈させたことで、参戦に舵を切っています。

 

米国の参戦により英仏など連合国に対し、ドイツは一気に劣勢に立たされ、ドイツ革命による政権転覆を経て敗戦という結果に終わりました。

 

ただしその後のドイツに対しあまりに懲罰的なベルサイユ条約には反対し、1921年には独自に平和条約を結んでいます。以後ドイツはアメリカからの援助を得て、戦後復興を遂げていきますが、1929年の世界恐慌で再びどん底に落とされてしまいました。

 

第二次世界大戦後

世界恐慌にともなう社会不安を背景に、ヒトラー率いるナチスがドイツの政権を握り、再び両国の関係は悪化しました。

 

ナチスドイツ崩壊後は、冷戦の激化にともない共産主義に対する防波堤として西ドイツ(現ドイツ連邦)の復興が重要課題となり、マーシャルプランにより数十億ドルの支援を行っています。

 

以後ドイツと米国の関係は政治的・経済的・文化的におおむね良好で、1989年の東西ドイツ統一後はいっそう顕密な同盟国およびパートナーとなりました。