ギリシア神話で虎と共に描かれる神は豊穣とぶどう酒と酩酊の神ディオニューソスです。ディオニューソスは、ゼウスとセメレ(テーバイの王女)の子で、山野の精であるサティロスやシレノスの上司にあたりますね。
もともとはギリシア北方、トラキア由来の神で、植物の繁栄に関わっていました。それがギリシアに伝わったことで、重要産業のブドウ栽培と紐付けられ、ぶどう酒(ワイン)の神へと発展したのです。
虎に乗るディオニュソス(前2世紀頃のヘレニズム時代に描かれたモザイク画、Wikipediaより引用)
ちなみにゼウスといえばヘラの夫ですから、その浮気相手のセメレの子であるディオニューソスは、ヘラから嫌がらせを受け続けたとされています。(なおセメレはヘラに欺かれ殺される…。)
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