ポーランド文学の特徴や有名な作品

ポーランド文学の歴史はポーランド=リトアニア共和国時代からの長い伝統があり、ポーランド語だけでなく、ラテン語、リトアニア語、ウクライナ語、ドイツ語など様々な言語で表現されてきました。

 

 

ポーランド文学の歴史

中世

中世におけるポーランド文学は主にラテン語で描かれていました。13世紀に歴史家であり司教でもあったヴィンツェンティ・カドゥウベックによって書かれた年代記が現存する中で最古のポーランド文学作品とされています。

 

近世

司祭であり年代記作者でもあるヤン・ドゥウゴシュ(1415〜1480)の活躍が、ポーランド文学に大きな進展をもたらしました。15世紀末には印刷工場が稼働をはじめ、ルネサンス時代を通して、書き言葉としてるポーランド語が主流になっていきました。とりわけヤン・コハノフスキ(1530〜1584)が創出した数々の詩が、ポーランド語の標準語の形成に大きく影響を与えています。

 

近代

近代以降はポーランドが大国の圧政に苦しめられる時代であり、当然そのような社会情勢は文学作品にも大きな影響を与えています。苦難の時代にはロマン派に代わり実証主義が台頭し、ヘンリク・シェンキェヴィチとヴワディスワフ・レイモントというノーベル文学賞受賞者を輩出しました。

 

また亡命したポーランド人が海外語で作品を書くことも多くなり、ジョセフ・コンラッドもその一人です。彼はイギリスに定住して英語により数々の文学作品を発表し、今ではイギリス文学を代表する一人として世界中で親しまれています。

 

ポーランド文学の有名作品

  • M・レイ著『貴族と村長と主任司祭の短い談合』(1543)
  • M・レイ著『ユダヤ人ユゼフの生活』(1545)
  • M・レイ著『商人』(1549)
  • N・コペルニクス著『天体の回転について』(1543)
  • アダム・ミツキェヴィチ著『パン・タデウシュ』(1834)
  • イェジ・アンジェイェフスキ著『灰とダイヤモンド』(1948)
  • スタニスワフ・レム著『ソラリスの陽のもとに』(1961)