カール・マルクスとは何をした人?~『資本論』の著者~

カール・マルクスとは

カール・マルクスは19世紀の哲学者であり経済学者であった。『資本論』を著し史的唯物論に基づく社会理論を提示したことで知られる。本ページでは、このあたりのバックグラウンドと後世への影響について詳しく掘り下げていく。

カール・マルクスとは何をした人?~『資本論』の著者~


カール・マルクスの基本情報

 

誕生:1818年プロイセン
死没:1883年イギリス
思想:科学的社会主義(マルクス主義)
代表作:『資本論』


カール・マルクス(1818年 - 1883年)はドイツの経済学者および哲学者で、共産主義・マルクス主義の開祖として知られる人物です。ユダヤ人弁護士の子に生まれ、大学で哲学・歴史・法律を学んだ後「ヘーゲル左派」として出発。40年代からは急進的ブルジョア新聞の編集者時代をへて、エンゲルスとの出会いで社会主義思想を深めていき、48年『共産党宣言』を執筆しました。革命闘争に敗れた後は亡命先のロンドンで著作活動に専念し、67年マルクス経済学を代表する『資本論』を書き上げています。


カール・マルクスの思想

カール・マルクスの思想は「マルクス主義」(マルキシズム)として知られ、マルクスとエンゲルスがその協調関係の中で打ち出した思想ないし理論です。資本主義社会を「ブルジョアジーとプロレタリアとの対立」と解釈し、近代ブルジョア社会への批判と克服を提唱。社会主義社会(無階級社会)を理想とし、それを実現するためプロレタリア主体の階級闘争を是としています。このマルクス主義は19世紀末から現代にいたるまで革命運動の精神的柱となりました。