第二次百年戦争は、主にイギリスとフランスの間で17世紀から18世紀にかけて行われた一連の戦争を指します。この記事では、その中心的な要素の一つである、植民地とその争奪の影響について解説します。

 

 

 

植民地の競争と戦争

大航海時代以降、ヨーロッパの国々は新世界と呼ばれるアメリカ大陸やアフリカ、アジアへと勢力を拡大しました。特にイギリスとフランスは、それぞれが探検と植民地化を進め、広大な領土と富を手に入れることに成功しました。しかし、両国が同じ地域に利害関心を持つようになると、植民地の領有権をめぐる対立が深まり、戦争へとつながることが多くなりました。

 

植民地戦争の代表例

この時代の代表的な戦争としては、北アメリカとインドでの争いが挙げられます。北アメリカでは、フレンチ・インディアン戦争（七年戦争の一部）があり、イギリスとフランスが先住民族を味方につけて争いました。結果的に、イギリスの勝利に終わり、北アメリカ大陸におけるフランスの影響力は大きく後退しました。一方、インドではカーナティック戦争があり、ここでも両国は地元の勢力を引き入れて戦いました。

 

植民地競争の結果

第二次百年戦争を通じて、イギリスは北アメリカとインドでの勝利を収め、その結果、大英帝国としての基盤を築くことに成功しました。一方、フランスはこれらの戦争で大きな打撃を受け、特に北アメリカにおける勢力はほとんど失われました。これらの結果は、後の世界の勢力図に大きな影響を与えました。