神聖ローマ帝国を構成した領邦(ラント)は、12~13世紀にかけては大小合わせ300余存在しました。これらの領邦は皇帝権の衰退にともない、自立性を高めていき、13世紀に皇帝不在の「大空位時代」に入ったことは、その傾向にさらなる拍車をかけました。
さらに三十年戦争後のウェストファリア条約(1648年)により主権が認められたことで、領邦国家(ラントステーツ)となりました。
このウェストファリア条約により、神聖ローマ帝国は名目だけ残し事実上消滅したも等しくなったので、同条約は「神聖ローマ帝国の死亡診断書」とも言われています。
神聖ローマ帝国を有名無実化したウェストファリア条約の締結場面
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