「古代ギリシア時代」のどこを始まりとし、終わりとするかという議論には諸説ありますが一般的には、 メロポネソス半島を中心としたバルカン半島やエーゲ海の島々において文明が発生し(紀元前30世紀頃)、古代ローマがその地域一帯を支配するまで(紀元前2世紀)が古代ギリシア時代といわれています。
紀元前3000〜前2500年頃に古代ギリシア最古の文明とされる青銅器文明「エーゲ文明」が発生。線文字や宮殿など高い文明レベルを誇っていましたが、前1200年のカタストロフで崩壊。暗黒時代を経て、前8世紀頃、古代ギリシア世界各地に小規模な政治共同体ポリス(都市国家)(アテナイ、スパルタ、テーバイなど)が成立。
ポリス社会は前5世紀頃に海上貿易の拡大・通貨制度の確立・直接民主制の導入など最盛期を迎えますが、第四次マケドニア戦争後、古代ローマに征服され、ギリシアポリスの世界の政治的・文化的独立が失われます。これが紀元前149年〜前148年頃のことです。
「古代ギリシア」という時代区分を、ポリス社会が成立する前800年頃から、(実質の)消滅にあたる前338年頃までとする見方もあります。これは古代ギリシア建築・古代ギリシア彫刻・古代ギリシア哲学、民主政などなど、現在「古代ギリシア」を象徴する物・学問・概念などは、ほぼ全てポリスが繁栄した時代につくられたものだからです。
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