ギリシャ神話と星座の関係とは?

星座のオリオン座はギリシア神話に登場する巨人の狩人オリオンをモチーフにしている。

 

星座は5000年以上前、古代メソポタミア地方の羊飼い達により考えられたといわれています。やがて地中海貿易によってギリシャに伝わり、想像力豊かなギリシャ人が、星座に神話や伝説の神々などを当てはめていきます。

 

そして2世紀頃にギリシャのプトレマイオス(トレミー)が、それまでの伝承をまとめあげ、現在私たちが知るものとほぼ変わらない48星座の形に落ち着かせたのです。

 

 

 

なぜ星座は神話と結びついたのか

羊飼い達は最初から星座を神話と結びつけ、星空を楽しもうとしたわけではありません。古代の人々は星の位置によって自分の場所や季節、時間を知っていましたが、当時はまだ文字がなかったため、その術をすべて口伝いによって次の世代へと伝えなければなりませんでした。

 

星の位置を、動物や人物に見立て、星座を創造したのは、効率のいい教授の手段であり、そうして作られた星座が、やがて馴染みのある物語、つまり神話に当てはめられるようになった・・・という流れがあるのです。

 

神々が星に例えられた理由

当時は今のように天文学が発達していなかったので、日食流星群など、人知の及ばない天文現象を神の仕業として理解していました。さらに神々は天に住まう存在とされていたため、天空の星に神々の姿を当てはめやすかったのです。