北欧神話における「最高神」とは?

ゲオルク・フォン・ローゼンにより描かれたオーディン

 

北欧神話における「最高神」はオーディンです。オーディンは戦争と死の神でありながら、詩文の神でもありました。また魔術に通じ、知識に対して非常に貪欲だったと言われています。

 

 

 

オーディンの来歴

親と兄弟

オーディンは、半巨人的な存在であるボルと、女巨人ベストラの間に生まれました。兄弟にヴィリとヴェーがおり、この3人で原始の巨人ユミルを殺し、そしてその屍体を使って、氷と炎しかなかった場所に世界を作り上げたとされています。

 

妻と子供

妻は愛と結婚と豊穣の女神フリッグで、彼女との間に光の神、バルドルがいます。しかし他にも大地の化身、ヨルズとの間に雷神トールがおり、女巨人グリーズとも子を成したと言われています。

 

ホズやヘイムダルといった北欧神話の重要人物も、オーディンの息子とされています。

 

オーディンの逸話

片目の理由

オーディンは、絵画では灰色のひげをたくわえた片目の老人として描かれています。これはオーディンが、ユグドラシルの根元にあり、すべての知識が手に入るというミーミルの泉へ行った際、知識と引き替えに片目を代償として差し出したからだとされています。

 

魔術を得る

また、すべての知識を身につけて未来のことまで分かるようになったオーディンは、やがてやってくる滅亡を知ってしまいます。それを恐れたオーディンは、ユグドラシルに自らを生贄としてささげ、9夜吊されたのち、魔力を備えたルーン文字を手に入れました。こうしてオーディンは、戦争と死の神でありながら、「知識や魔術の神」という肩書きも手に入れました。