ドイツの旧植民地はどこの国?

ドイツの旧植民地はどこの国ですか?

ドイツイタリア同様、統一国家の建設に遅れをとったため、植民地事業への参入もかなり遅めです。しかしプロイセン主導でドイツ統一を果たし、ビスマルクの掲げる「鉄血政策」のもと、本格的に植民地獲得に動き出しました。その結果ドイツが獲得した植民地は以下の通りです。

 

ドイツの旧植民地一覧【()内は統治期間】

 
  • ドイツ領ニューギニア(1885〜1918年)
  • ドイツ領南西アフリカ(1884〜1918年)
  • ドイツ領東アフリカ(1885〜1918年)
  • ドイツ領カメルーン(1884〜1918年)
  • ドイツ領トーゴラント(1884〜1918年)
  • ドイツ領ヴィトゥ(1885〜1890年)
  • ドイツ領サモア(1899〜1918年)
  • 膠州湾(1898〜1918年)
  • 天津租界地(1895〜1917年)
  • 漢口租界地(1895〜1917年)

 

ドイツ植民地支配の盛衰

当時のドイツは重化学工業を軸に急速に工業化を進めていたため、その原料供給地として絶好の条件であるアフリカにその野心は向けられました。

 

ドイツ植民地時代のナミビアでは1904年、先住民ヘレロ族に対する虐殺事件も起こった。画像は鎖に繋がれるヘレロ族。

 

そしてアフリカにとどまらず、太平洋諸島や中国などにも手を広げ、最終的に「ドイツ植民地帝国」とも呼ばれる広大な勢力圏を築き上げましたが、第一次世界大戦(1914〜18)における敗戦により、全植民地を喪失しました。