ジェノヴァ共和国

 

ジェノヴァ共和国(伊:Repubblica di Genova)は、現在のイタリア・ジェノヴァを拠点とし11世紀初頭から18世紀末にかけて存在した海洋国家です。中世以来海上交易により発展を遂げ、11世紀から12世紀にかけては地中海の覇権国として高い国際的地位を誇っていました。アメリカ大陸を「発見」したことで知られるコロンブスの出身地としても有名です。

 

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ジェノヴァの歴史

繁栄

ジェノヴァは古代ローマ時代にはすでに良港として知られた場所で、中世に入りイスラム勢力の台頭で一時衰退しましたが、ピサとの同盟でイスラム勢力を追い出すと、海港都市として再び繁栄を取り戻すことができています。そして11世紀末〜12世紀初頭、十字軍の出航拠点になって以来、東方貿易(香辛料、絹、貴金属、ミョウバンなど)の中継地として大いに繁栄し、サルデーニャ島、キオス島、クリミア半島、コルシカ島まで勢力を広げる大国に成長したのです。

 

衰退

14世紀、ヴェネツィア共和国との海上覇権を巡る抗争に敗れたことで衰退が始まり、絶対王政を確立したフランスからも強い干渉を受けるようになります。また大航海時代の到来(大西洋・新大陸への進出)で、地中海貿易の価値が相対的に下がったため、商業的繁栄はますます遠のいていきました。さらにオスマン帝国の東地中海台頭という追い打ちを受け、黒海やエーゲ海の植民地も消失してしまい、ジェノヴァの没落は決定的なものとなってしまったのです。

 

滅亡

フランス革命戦争中の1797年、ナポレオン・ボナパルトが北イタリア侵攻を開始し、ジェノヴァ属するリグーリア地方を征服したことで、独立共和国ジェノヴァの歴史は終わりを迎えました。ナポレオン失脚後は、ウィーン会議でサルデーニャ王国に併合されることが決まり、19世紀後半にはサルデーニャ王国主導で成立したイタリア王国の一部になりました。