アルプス山脈の地理的特徴【位置/国/川/最高峰/気候/歴史】

 

アルプス山脈はヨーロッパ中央部を走るヨーロッパ最大の山脈です。半月形の弧を描くように東西1200kmにわたり延びており、オーストリアスロベニアイタリアスイスリヒテンシュタインドイツフランスなど7カ国にもまたがっています。

 

 

アルプス山脈の名前の由来

スイスの放牧場であるアルプ(alp)がいっぱいであるからアルプスになったという説と、ケルト語の岩山を意味するアルプ(alp)を語源とするという説があります。

 

アルプス山脈の位置

 

山脈に面する国

 

アルプス山脈の構成

東アルプス山脈

中部アルプス

西アルプス山脈

アルプス山脈の主要な山一覧

  • モンブラン
  • モンテ・ローザ
  • マッターホルン
  • グランド・ジョラス
  • ユングフラウ
  • グラン・パラディーゾ
  • アイガー
  • グロースグロックナー
  • ツークシュピッツェ
  • トリグラウ

 

アルプス山脈の地理

気候

標高が低い場所は年間通して温暖湿潤で、主に酪農が広く行なわれています。19世紀半ばからは、避暑地としても知られたことで観光地としても発展しています。

 

河川

アルプス山脈はヨーロッパにある多くの河川の水源地となっており、ここからドナウ川、ライン川、ローヌ川、ポー川、といった大河川が流れ出ています。

 

アルプス山脈の歴史

アルプス山脈には先史時代より人類が居住しており、交易における重要な水路、酪農、林業、水力などに利用されてきました。ローマの支配が及ぶまでは、山脈全域にケルト人が暮らしていたと伝えられています。

 

ハンニバルのアルプス超え

紀元前218年、カルタゴのハンニバルがローマを奇襲する為に、フランスから戦象を従えてアルプス超えをした話は有名です。この奇襲から第二次ポエニ戦争が始まり、ローマは史上最悪規模の損害を被むりました。(最終的には持久戦で何とか勝利します。)

 

ローマによる支配

そして紀元前58年から紀元前51年、ガイウス・ユリウス・カエサルが起こしたガリア戦争により、アルプスのケルト人は駆逐され、以後数百年、この巨大な山脈はローマの支配下に置かれました。