アイスランドでは、「人口より多い」と言われる羊を使った料理が多いです。ステーキにスープといったオーソドックスな羊料理もありますが、「羊の頭」を使った「スヴィズ」というショッキングなビジュアルの料理も存在します。
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スヴィズはもともと、寒さが厳しいアイスランドで、貴重な羊をどこも無駄にしないためにと生まれた料理でした。そこまで食料に困ることはない現在では、日常的に食べることこそないものの、1月中旬から2月中旬に行われる祭り「ソーラブロート」の期間に食されることが多いです。
ソーラブロートは、元は「ソーリ」と呼ばれる北欧神話の神様に生贄をささげる為に行われていましたが、今では伝統的なヴァイキング料理を楽しむ祝宴となっています
毛を焼き落としてから、頭を割って脳を取り出し、塩水で煮るだけの、調理法自体はシンプルな料理です。付け合わせは野菜のピューレやマッシュポテトが定番となっています。
全体を見ればショッキングですが、可食部を取り分けてしまえば、何のことはない普通のラム肉で、特に頬肉や舌は美味しいそうです。なお目玉も食べられて珍味であるとのこと。
レイキャビクのBSIバスターミナルにあるカフェテリアでは、スヴィズをいつでも食べられますし、スーパーで冷凍したものが売られている場合もあります。
スヴィズの紹介動画
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