イタリア国旗の色の意味とは?

イタリアの国旗

 

イタリア共和国の国旗は正式にはイタリア三色旗(Tricolore italiano)もしくはトリコローレ(Tricolore)と呼ばれており、緑・白・赤の縦三色のデザインになっています。それぞれ緑が「国土」、白が「雪・正義・平和」、赤が愛国者の「血・熱血」を表すとするのが一般的な解釈です。縦横比は2:3です。

 

国旗の歴史

最初に公的にトリコローレを使用したのは、1797年にナポレオン統治下のイタリア北部に成立したチスパダーナ共和国です。同国の国旗は、緑・白・赤の配色は今と同じですが、横帯で、白地の中央に月桂樹の紋章が配置されています。

 

イタリア王国成立後

19世紀のイタリア統一運動(リソルジメント)では、トリコローレが自由と独立をもとめるシンボルとして使われました。その後統一が完成したことで1861年に成立したイタリア王国では、白地の中央にサヴォイア家の紋章を配置した旗が採用され、王政が廃止されるまで85年間イタリア国旗として使用されました。

 

イタリア共和国成立後

終戦後共和制に移行すると、王家の紋章が取り払われ、無紋章のトリコローレが新たに採用されました。イタリア共和国憲法制定にともない、1948年1月1日、現在の旗がイタリア共和国の正式な国旗となったのです。