オリバー・クロムウェルは清教徒革命で議会軍を率いた軍人であり政治家であった。王政を打倒し共和政を樹立、護国卿として独自の統治を行ったことで知られる。本ページでは、このあたりのバックグラウンドと後世への影響について詳しく掘り下げていく。

トマス・モアとは
トマス・モアはルネサンス期の法学者であり政治家であった。理想社会を描いた『ユートピア』を著し、後に信仰を貫いて処刑されたことで知られる。本ページでは、このあたりのバックグラウンドと後世への影響について詳しく掘り下げていく。
トマス・モアの基本情報
表記:Thomas More
地位:大法官
誕生:1478年にて
死没:1535年にて
主著:『ユートピア』
トマス・モアは(1478年 - 1535年)イギリスの政治家で、人文主義(ヒューマニズム)に基づいて執筆した『ユートピア』の著者として知られる人物です。オックスフォード大学で人文主義という思想を知り、1516年にイギリスの制度や社会(絶対王政、身分制、囲い込みなど)を批判し、理想社会を掲げた『ユートピア』を発表したあのです。1529年から宮廷入りし大法官となるも、カトリック擁護の立場からヘンリー8世の離婚や、ローマ教会から国教会を分断しようとする首長法に反対したため投獄され、35年大逆罪で処刑されました。
モアは敬虔なカトリックであり、その信仰にもとづき、離婚にも国王至上法にもカトリック教会からの独立に反対したために、暴君ヘンリー8世の怒りを買い処刑されています。
モアはフィチーノの著作の影響で人文主義(ヒューマニズム)に目覚め、古代ギリシア・ローマの古典をよく研究していました。人文主義とカトリックは相容れないものと思っている人が多いと思いますが、当時の多くの人文主義者は穏健派であり、ほとんどがカトリックの信仰を維持していました。実際彼は人文主義は支持しつつも、宗教改革を引き起こしたルターの福音主義には反対しています。
モアの代表的な著書『ユートピア』からは、自由で平等で戦争のない共産主義的な理想社会を志向していたことが読み取れます。
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