高緯度に位置するフィンランドは国土の大半が寒冷地なので、南部を除いて農地として利用できる地は多くありません。それでもメキシコ湾流と北大西洋海流のおかげで北緯60度以北地域では耕作地が多い方で、大麦/小麦/オート麦/テンサイなどが栽培されています。
フィンランドで栽培される作物は霜に強い早熟のものに限定され、農業の中心はもっぱら畜産(トナカイ飼育が伝統)です。農作物は輸入に依存し、食糧自給という点では平均的なヨーロッパ諸国に後れを取っているのが実情です。
農業生産性では決して高いとはいえないフィンランドですが、近年は人口光栽培における作物栽培が注目されるなど、食糧自給率を上げていこうとする努力がみられます。この人工光栽培による農業生産には日本の富士通なども出資しています。
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