神聖ローマ帝国は962年、東フランク王オットー1世(在位962〜973年)が、ローマ皇帝の戴冠を受けたことでおおむね現在のドイツを領土とする国家として成立しました。
11世紀に全盛期を迎えますが、以後はイタリア政策に傾倒したこともあり衰退。16世紀以降は宗教改革により諸侯の分立体制が進展していきました。
さらに三十年戦争(1618〜1648年)の講和条約として結ばれたウェストファリア条約(1648年)で神聖ローマ帝国を構成する領邦が主権を確立したことで、国家としては有名無実化。
そして1806年、ナポレオン戦争の最中、ライン同盟の結成で帝国は解体され、フランツ2世(在位1792〜1806年)が帝位を退いたことで神聖ローマ帝国の命脈は尽きました。
初代神聖ローマ皇帝オットー1世(画像左)と最後の神聖ローマ皇帝フランツ2世(画像右)
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