スペインの産業の特徴

スペインの国旗

 

スペインの国土

 

スペイン(正式名称:スペイン王国)は、南西ヨーロッパの 西をポルトガル、東をフランスに挟まれた地域に位置する 立憲君主制国家です。この国ではとくに 製造業が発達しており、中でもオリーブ油、缶詰、ワイン、自動車の生産がさかんです。また豊富な鉱物資源を背景にした鉱業もこの国の基幹産業となっています。

 

 

 

スペインの主要産業

農業

スペインでは南部を中心に地中海式農業によるオリーブやブドウの栽培がさかんに行われています。イスラム支配時代に、中東や北アフリカからもたらされた農業技術や農産物から多大な影響を受けているのも、スペイン農業の大きな特徴といえます。

 

工業

スペインの工業化は1960年代から急速に進展し、鉱物資源に恵まれていたこともあり、すぐに農業生産を工業生産が追い抜きました。造船業、自動車産業、化学工業などがさかんで、バスク、アストゥリアス、カタルーニャ、マドリードが工業の中心地となっています。

 

鉱業

地元鉱山を背景に、水銀、銅、亜鉛、ニッケル、タングステンなどの鉱物資源を多く産出しますが、近年は良質な鉱床が枯渇し、目に見えて生産量は落ちています。エネルギー資源では亜炭の産出が有力です。

 

観光業

スペインにおいて観光業は最も重要な経済的基盤となっており、その歳入はGDPの約1割を占めるなど、今やスペインはヨーロッパではフランスに次ぐ観光大国です。保養に最適なリゾート地、バルセロナ、マドリード、グラナダなどの観光都市、歴史的建築物や自然の風光美など観光資源が豊富なことが背景にあり、労働人口の1割以上が、観光に関わる何らかの仕事に従事しているのです。