キプロスの産業の特徴

キプロスの国旗

 

キプロスの国土

 

キプロス(正式名称:キプロス共和国)は、南ヨーロッパの東地中海上に位置する共和制国家です。この国ではとくに観光業を中心としたサービス産業が発達しており、労働人口の6割がなんらかのサービス産業に従事しています。また古くから農業および豊富な鉱物資源を背景にした鉱業もこの国の基幹産業となっています。経済成長著しい国で、中東諸国との友好関係からテロの危険も少ないために、富裕層を中心に外国からの移住者も多いです。

 

 

 

キプロスの主要産業

観光業

観光業は古くからキプロス経済の基盤の一つ。GDPの6〜7割を占め、人口の6割が観光業を中心としたサービス産業に関わっています。古代ギリシア時代、イスラム支配時代、東ローマ時代と、各時代の歴史建築物が見られるのが魅力で、中東やロシアの他、ユーロを導入していることもあり、EU諸国からも多くの観光客が訪れます。

 

農業

農業はキプロスの伝統産業の一つです。国土の2割ほどが農地となっており、小麦・大麦、カラスムギ、ジャガイモの他、地中海性気候を活かしたブドウやオレンジ、オリーブ栽培もさかんです。

 

工業

キプロスの工業は、食品加工業や織物業などの軽工業が中心です。

 

鉱業

この国の鉱業の歴史は5000年と長きにわたります。主に銅、鉄、石膏、クロムなどを産出しますが、特に銅の産出の歴史は古く、国名は古代ギリシア語の「銅(Chalkos)」に由来するという説もあるほどです。しかし近年は資源の枯渇により、かつてほどの重要性は失い、近海における石油採掘の方に重みが置かれています。