古代ギリシア人の化粧(メイク)事情とは?

古代ギリシアの化粧文化

古代ギリシアの化粧文化は、美と健康を重視し、顔や肌を清潔に保つための自然素材を使った化粧品が用いられた。女性だけでなく男性も香油や香水を使い、社交や宗教行事での身だしなみに気を配った。本ページでは、このあたりの歴史的背景とヨーロッパ文化との関連について詳しく掘り下げていく。

古代ギリシア人の化粧(メイク)事情とは?


イスラエルの9万年前の遺跡から出土したネックレスから、化粧をしていたと思われる痕跡が確認されています。「美しくありたい」というのは太古の昔から変わらない人間の欲求のようです。古代世界屈指の文明レベルを誇ったギリシャにも化粧をする文化がありました。


古代ギリシアの化粧の特徴

古代ギリシアと関係が深い古代エジプトでは化粧が非常に重視され、美しさのアピールだけでなく、魔除けや日よけ目的で濃い化粧をすることが非常に多かったようです。そして女性だけでなく男性も化粧をしていました。


他方、古代ギリシアでは人間がもつそのままの美が讃えられる風習があったので、化粧をするにしてやりすぎず自然なものが好まれたようです。また服喪の際には化粧をするのは好ましくなかったようです。


古代ギリシアの化粧道具

古代ギリシアで使われた化粧道具としては、青銅盤を磨いた手鏡、白鉛を用いた白粉、海藻や植物を原料にした口紅、煤や炭を原料にしたアイシャドウなどが使われていました。