なぜヨーロッパで酸性雨被害が相次いだの?

 

酸性雨とは、大気汚染により降る酸性の雨のことです。植物や生物に大きな被害をもたらすため、主な環境問題の一つとして問題視されている現象です。ヨーロッパは「産業革命」がおこると、汚染ガスを大量に排出するようになったので、酸性雨問題に真っ先に直面しました。

 

酸性雨の影響範囲

酸性雨の発生源は大都市や工業地帯ですが、気流により、より広い範囲に影響がでてしまいます。1950年代に入り、スウェーデンノルウェーといった北欧諸国で、湖や川の魚が死んでいったり、銅像がボロボロになってしまったりといった異変が相次ぎました。

 

こうした公害の原因は原因はph4〜5の酸性雨でした。さらに深堀して調べると、汚染物質は異変が発生したスウェーデンやノルウェーではなく、ヨーロッパ中部から気流により運ばれたものだとわかりました。