ギリシャの国旗
ギリシャの国土
ギリシャ共和国は、2010年の経済危機以降、経済低迷からなかなか抜け出せずにいるものの、観光業・農業・工業・海運業といった歴史ある産業が支えとなり、バルカン半島諸国の中では比較的豊かな国でもあります。ここではそんなギリシャの各主力産業の特徴を紹介しています。
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観光業はギリシャの国内総生産の約20%を占めるほど、この国の経済を牽引する最重要産業になっています。観光業を総括する国家機関として観光省が存在し、労働者の5人に1人は観光業に従事しているのです。この国には古代ギリシアや古代ローマ時代の貴重な文化遺産や、エーゲ海諸島の美しい自然など、観光資源が豊富にあることが背景にあります。
ギリシャでは地中海性気候を活かした地中海式農業がさかんで、中でもオリーブの生産量は世界第三位と突出しています。その他、綿やタバコの栽培もさかん。一方で山がちな地形から、主食となる小麦など穀物の生産性は低く、海外からの輸入に依存しているのが実情です。
ギリシャでは石炭の採掘がさかんで、中でも亜炭・褐炭の生産量は世界第四位と、石炭大国としての顔は意外と知られていません。その他マグネシウム鉱、鉄、ニッケル、ボーキサイト、原油、天然ガスなどの天然資源の採掘も行われています。
エーゲ海、イオニア海、地中海という3つの海に囲まれているギリシャは、古来より海運を活かし様々な物や情報を取入れることで発展を遂げ、船舶保有量でも世界第四位を誇る海運大国です。またそのような歴史的経緯から、この国には海運業で資産をなした、いわゆる海運王と呼ばれる資産家が多数いることでも知られます。
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