「雪解け」とは、1954年のスターリン死去、1955年のジュネーヴ4巨頭会談、1956年のスターリン批判を経て、ソ連における言論弾圧が弱まり、同国の西側との平和共存路線への転換により、冷戦体制下の国際的緊張が緩和された現象を指す言葉です。
フルシチョフがスターリン批判を行った第20回共産党大会の様子。「雪解け」の端緒となった。
政治用語の「雪解け」とは、ソ連の作家エレンブルクの中編小説『雪どけOttepel』に由来しています。スターリンの死によりソ連社会に生じた自由化の動き、それにともない明るくなっていく市民の生活感情を表した作品ですが、当時この作品はソ連での公式批評でマイナスな評価を受け、「スターリン批判」に難色を示した中国共産党から「毒草小説」と酷評されています。
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