アイスランドに温泉が多い理由とは?

アイスランド・レイキャビクの間欠泉

 

アイスランドはその名の通り氷河の多い「氷の国」ですが、国土が大西洋中央海嶺の真上に位置する関係上、火山の多い「火の国」としても知られます。そして火山は噴火により甚大な被害をもたらすこともありますが、自然の恵みをもたらす存在でもあり、火山活動により作られる数々の天然温泉などはその典型といえます。いわゆる火山性温泉は安らぎのレジャースポットであるだけでなく、暖房にも利用され、国内の消費電力の大部分をまかなうなど、社会経済において重要な役割を果たしているのです。

 

温泉が出来るメカニズム

火山の地下数キロ〜数十キロにあるマグマ貯まりが地球内部から上昇してきたマグマに満たされると、その周囲は1000度以上の高温に達します。天然温泉の正体というのは、その高温に接した地下水が、地殻の割れ目などを通って地表に漏れ出たものなのです。そしてアイスランドには地下水の元となる氷河も、地下水を温める火山も豊富なので、天然温泉が多く形成される環境がこれ以上ないくらい整っているのです。