
どちらも基本的には、主君が諸侯に領地を与え保護し、諸侯はそれを受け主君に忠誠を誓う。諸侯もまた臣下と同様の関係を結ぶ・・・という制度である点は変わりません。
中国・周王朝の開祖、武王。周では封建制が王と諸侯との関係を支えていた。
ただヨーロッパの主従関係は「個人契約」という性格が強いのに対し、中国の主従関係は「血縁」という性格が強いがために「宗族制度」とも呼ばれ、主に以下のような違いがあります。
ヨーロッパの封建制 | 中国の封建制 | |
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契約期間 | 世代交代と共に解消されがち。 | 強固で安定した主従関係が、子や孫の世代まで続く。 |
契約の強さ | いつでも契約解除可能。 | そう簡単に契約は切れない。 |
契約対象 | 複数の主君に仕えることができる。 | 1人の主君に仕えるのが普通。 |
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