同盟市戦争はなぜ起こったの?

同盟市戦争は、古代ローマ共和政の同盟都市(socii)の中にあった不満から生じました。同盟都市はローマの支配に従い、軍事的な負担を負っていましたが、一方でローマ市民と同等の権利を享受することができませんでした。具体的には、彼らは投票権を持たず、ローマの政治に直接的に参与することができませんでした。また、彼らはローマ法の保護も受けられませんでした。

 

この状況は、同盟都市の中に不平等感と反感を蓄積させました。そして紀元前91年、ローマ元老院がローマ市民権の拡大を提案した法案を拒否したことで、同盟都市の一部はこれ以上待つことを耐えられずに反乱を起こしました。この反乱が同盟市戦争の始まりとなり、その結果としてローマ市民権はイタリア半島全体に拡大されることとなりました。