チェコ語の歴史

チェコ語の歴史

チェコ語の歴史は、中世初期に西スラヴ語から分化して発展した。14世紀には文学的言語として定着し、近代には民族運動とともに標準語として確立された。本ページでは、チェコ語の成立や発展過程、歴史的背景などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

チェコ語の歴史

チェコ語はインドヨーロッパ語族スラブ語派西スラブ語群に属し、ラテン文字(チェコ語アルファベット)を使用する言語で、チェコ共和国の公用語です。


チェコ国外でもオーストリアドイツスロバキアハンガリーなど中央ヨーロッパ諸国で話者が存在し、総話者言語人口は1200万人ほど。ここではそんなチェコ語の歴史について解説していきます。


チェコ語の成り立ち

チェコ語は、チェコとスロバキアがチェコスロバキアというもともと一つの国であったこと(チェコスロバキアという連邦国家だったこと)からも察する通り、方言程度の違いがあるだけで、スロバキア語とかなり似ています。


ともに起源となったのは「スラブ祖語」で、これがスラブ人の民族移動にともない分化、7世紀頃西スラブ語が成立し、さらに西スラブ語の分化がすすみ、9世紀にはチェコスロバキア諸語が成立したのです。


1992年以降、チェコスロバキアの連邦解消にともない、チェコ語とスロバキア語に分かれ、それぞれの道を歩み始めていますが、30年たった今でも違いはそんなになく、チェコ人とスロバキア人が会話するのにほとんど支障はないといわれています。