オスマン帝国最盛期の君主は?

オスマン帝国最盛期の君主は誰ですか?

オスマン帝国はスレイマン1世(在位1520〜66年)の時代に最盛期を迎えました。セリム1世の子、スレイマン1世はオスマン帝国の第十代スルタンであり、カヌーニ(立法者)、マグニフィセント(壮麗者)などの異名で知られています。

 

スレイマン1世

 

彼の治世の最大の特徴は在位中に13回もの対外遠征を行ったという点。とりわけヨーロッパ(キリスト教世界)方面への領土拡大政策を推し進め、1521年にはハンガリーを、1526年にはブダを併合。1529年にはウィーン包囲を展開し、宗教改革期で混乱する西方世界をさらなる混乱の渦に巻き込んでいます。

 

彼の東方進出政策により、イラク地域や中央アジアの一部がオスマン帝国の支配下に置かれたのです。

 

また領土を拡大したということ以外でも、法制・軍制・教育制度の整備やその他様々な行政改革を行い、帝国繁栄の基礎を築き上げたという点でも重要です。トルコで彼が「立法者(カヌーニ)」と呼ばれるのはこの功績からです。