フランスと中国の関係

 

フランス中華人民共和国の外交関係は、1964年に中国・フランス両国で国交樹立が宣言されたことで開始され、以来政治的・経済的な結びつきを強めてきました。

 

両国は政治や文化で相違は多いものの、フランスはヨーロッパ、中国はアジアをリードする経済大国として、「超大国(アメリカ)への一極集中にならない多様性のある世界秩序を実現しよう」という点では一致しているのです。

 

 

中華人民共和国成立以前の関係

中国への宣教師派遣

ルイ14世(在位1643 - 1715年)により中国に派遣された、イエズス会宣教師兼科学者が中国の科学発展に少なくない影響を与えました。

 

フランスにおける中国文化の流行

宣教師が帰国した後は、彼らが持ち帰った中国文化がフランスで流行しました。ルイ14世も中国の様式美を気に入ったようで、ベルサイユ宮殿近くに、中国様式の宴会場を建設しています。

 

キリスト教に改宗した中国人

宣教師の来中により、キリスト教に改宗した中国人もおり、そのうちアルカディオ・ファン(1679〜1716)は1702年にフランス横断を敢行しています。彼は国王の中国語通訳として働いたり、史上初めて中仏辞書の作成にも取り組むなど、フランスでも有名な人物です。