ギリシャ神話における「眠りの神」とは?

ギリシャ神話における眠りの神とは、夜の女神であるニュクスの息子、ヒュプノスのことです。

 

ヒュプノスは死を司る非情なタナトスやモロスと兄弟ですが、その性格はとても穏やかで優しいとされています。

 

ヒュプノスの来歴

ヒュプノスは兄、タナトスとともに、冥界の宮殿に住んでいます。

 

翼を持った若者とされることの多いヒュプノスは、地上に夜をもたらす母ニュクスに付き従って、人々のもと訪れます。

 

そして木の枝で額に触れたり、手に持った角から芥子の液汁を地上に注ぎ、眠りへと誘って回るとされています。

 

ヒュプノスはゼウスの妻へーラーの依頼で、あの最高神ゼウスを二度も眠らせることに成功しています。

 

1度目はゼウスに罰せられるところでしたが、母ニュクスに助けられ、2度目はへーラーより娘「美と優雅を司る女神」パーテシアーを妻とすることを許されます。

 

ギリシャ神話における眠りとは

ヒュプノスは兄のタナトスやモロスとは違い、人間に安らぎを与える、温厚で情け深い神とされています。

 

しかしギリシャ神話における眠りと死は近い場所にあります。

 

人間にとって死とは最後の眠りであるともされており、ヒュプノスには死神としての側面もあるとされています。

 

ヒュプノスのもたらす死は、冷酷な死神とされるタナトスがもたらすそれとは違い、眠るように安らかであると言われています。