アメリカ独立戦争でオランダが独立軍を支援したのはなぜ?

オランダが独立軍を支援した理由(アメリカ独立戦争)

オランダが独立軍を支援した理由は通商上の利益確保だ。イギリスの経済的圧力を嫌い、独立派と結んで交易拡大を図ったのである。本ページでは、ヨーロッパの商業競争や通商外交、植民地政策などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

アメリカ独立戦争でオランダが独立軍を支援したのはなぜ?

アメリカ独立戦争にオランダが参戦し、独立軍を支援したのはなぜですか?

アメリカ独立戦争は、アメリカのイギリス植民地の独立軍と、イギリス本国のイギリス軍との戦いです。オランダが独立軍を支援した理由は、かなり単純化して言ってしまえば「イギリスが嫌いだったから」です。


イギリスを嫌う理由

もともとオランダとイギリスというのは、カトリックのスペインポルトガルという共通の敵を持つ故に、協力関係にあったのですが、17世紀以降植民地利権をめぐりオランダ東インド会社とイギリス東インド会社が衝突。そしてアンボイナ事件で緊張がピークに達し、アメリカ独立戦争勃発までに三次にわたり戦争(英蘭戦争)を繰り広げた犬猿の仲だったのです。


オランダがアメリカ側として参戦した1780年も第四次英欄戦争の最中で、結果オランダは英蘭戦争には敗北しましたが、アメリカ独立戦争ではイギリスを破ることに成功したため、比較的損失は少なく済んだのです。