イビサ島の歴史

イビサ島

 

イビサ島は、地中海バレアレス海上、バレンシアの東約80kmに位置するスペイン領の島です。リゾートや中世の街並みを背景にした観光業がさかんで、ヒッピー文化の中心および有名なクラブを多数抱えるダンスミュージックの聖地としても有名です。そんなイビサ島はどのような歴史を辿ってきたのでしょうか。

 

 

名前の由来

最初に殖民を始めたフェニキア人により、エジプトの舞踊と戦闘の神ベスの名をとって「Ibossim」と呼ばれるようになったのが、島名の起源とされています。それがローマ人から現在に限りなく近い「Ebusus」という呼称で呼ばれるようになりました。

 

支配の歴史

古代

前7世紀からフェニキア人が殖民を開始し、やがて北アフリカのフェニキア人国家カルタゴの支配下に入っていきました。以来フェニキア人の交易基地として栄えた期間が長かったため、現在でもイビサ島には、フェニキア時代の遺跡が多く残されています。

 

中世

スペイン継承戦争後に、ブルボン朝スペイン王国の支配下に入りました。

 

近代

1999年、その生物多様性とフェニキア時代の遺跡の多さから「イビサの生物多様性と文化」として世界複合遺産に登録されました。