レコンキスタの始まりは、イスラム勢力によりイベリア半島の大部分が占領された718年で、完了は、スペイン王国がグラナダを陥落させた1492年になります。
つまりイスラム勢力による支配は700年以上にもおよび、なぜこんなに長く続いたのかというと、単純にイスラム勢力(ウマイヤ朝)があまりに強かったからです。
キリスト教勢力は自然の防波堤ピレネー山脈をヨーロッパ世界最終防衛線として、異教徒のそれ以上の侵攻を食い止めるのでいっぱいいっぱいでした。
イスラム勢力によるイベリア半島征服の第一歩とされるグアダレーテ河畔の戦い
ウマイヤ朝が内紛で分裂してから、少しずつキリスト教勢力に形勢が傾いていきますが、次はムラービト朝の侵略を受け、再び領土を奪われます。
1230年頃にムラービト朝からナスル朝が分裂しますが、このナスル朝はキリスト教勢力の内紛を利用したり、カスティーリャ王国と同盟を組んだりと、非常に合理的な外交方針をとるがゆえに、落とすのは容易ではありませんでした。
ナスル朝はその後、スペイン王国により滅ぼされる1492年まで独立を維持することになりました。
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