フランス人の結婚観|最近は結婚しない?

フランスといえば、愛とロマンスの国として知られ、わざわざ外国から結婚式を挙げるため訪仏する人も少なくありません。しかし、フランス人自身の結婚観についてはどうでしょうか? 最近では、フランス人の間で結婚に対する考え方が変わりつつあると言われています。

 

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結婚率の変化

フランスでは近年、結婚よりも事実婚(共同生活を営むカップル)やパックス(登録パートナーシップ)が増えてきています。つまり結婚の形式に固執せず、自由な形でパートナーシップを築くことを選択するカップルが多くなっているということです。

 

出典:フランス国立統計経済研究所(INSEE)のデータ

 

理由と背景

この現象の背景には、結婚に対する価値観の変化があります。特に経済的な自立や個人の自由を重視する若者たちは、伝統的な結婚よりも自由度の高いパートナーシップを選ぶ傾向にあるようです。

 

それでも結婚の価値はある

一方で、結婚そのものの価値が完全に失われたわけではありません。子どもを持つため、法的な保証を得るために結婚を選ぶ人も依然として多いです。

 

結論として、フランス人の結婚観は、個人の自由と経済的自立を重視する一方で、伝統的な結婚の価値を見直す動きも見られます。最近では結婚率は低下していますが、それは結婚そのものの価値が失われたわけではなく、パートナーシップを築く形が多様化した結果と言えます。これからもフランス人の結婚観は変化し続けることでしょう。