第三次産業革命は、その名の通り「産業革命の第三段階」を意味していますが、産業革命、第二次産業革命と違って、学術的にはっきりとした時期や定義が決まっているわけではありません。
戦後に開始された原子力エネルギーの開発を指す場合もあれば、21世紀以降の再生可能エネルギーの開発を指す場合もあります。
ただ産業革命というのは技術革新にもとづく、社会・経済システムの大変革なので、第三次産業革命の解釈として最も有力なのは、80年代から始まるデジタル技術の発達、すなわちIT革命とか、デジタル革命と呼ばれる変革です。
80年代以降、コンピューター技術、インターネット、スマートフォン、クラウドなど次々新しいIT技術が登場し、個人や企業の活動に活用されるようになった現象をさします。
世界の市場が一体化していく「グローバリズム」というのもIT技術の普及なしには起こり得なかったので、まさにIT革命は第三次産業革命と呼ぶにふさわしい社会変革といえるのです。
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