リムリックの歴史

リムリックの古い城跡

 

リムリック(Limerick)は、アイルランド南西部に位置する、国内第3の都市です。アイルランド最長の川・シャノン川のほとりに出来た町で、リムリックは古来よりこの川の水運を利用して栄えてきました。

 

リムリックの時代変遷

 

中世

アイルランドの王族オイフィジェンティ家の所領が起源とされ、9世紀以降はデーン人の、12世紀以降はノルマン人の交易拠点として栄えるようになりました。

 

近世

17世紀に入ると、立て続きに戦争に巻き込まれた影響で、リムリックは衰退していきました。

 

17世紀にリムリックが巻き込まれた戦い

 
  • 1642年 カトリック教徒ギャレット・バリーによる包囲
  • 1649年 クロムウェルによるアイルランド侵略
  • 1650年代 ニューモデル軍による12ヶ月占拠
  • 1689年 ウィリアマイト戦争

 

近代

20世紀に入っても、アイルランド独立戦争、アイルランド内戦で戦場となったことで都市は荒廃し、僅かな空港関連企業と衣料品工場を除いて産業がない最悪の経済状況に陥っています。

 

1968年、政府が地域産業についての報告書を発表し、都市の改革を開始するまで、リムリックは苦渋の時代を過ごすことになりました。