モンテーニュとは何をした人?〜『随想録』の著者〜


モンテーニュの基本情報

 

本名:ミシェル・ド・モンテーニュ
生年:1533年
没年:1592年
出身:ペリゴール
死没地:ペリゴール
主著:『随想録(エセー)』

 

モンテーニュ(1533年 - 1592年)はルネサンス期を代表するフランスの思想家・モラリストで、『随想録(エセー)』の著者として知られる人物です。1581年から4年間ボルドー市長を勤めていました。そんなモンテーニュはペリゴール地方に生まれ、6歳から学院へ通い、青年期を通して法学の知識を身に着けました。そして宗教戦争(ユグノー戦争)中の1580年に代表作『随想録(エセー)』を書き上げたのです。彼の著書に現れる寛容の精神や教育思想は、国内の宗教紛争が激化する中で深められた人間性への内面的洞察に裏付けされており、後世に大きな影響を与えました。

 

モンテーニュの思想

『エセー』表紙(1580年初版)

 

モンテーニュはモラリストでした。モラリストとは、深い人間洞察にもとづき、人の生き方を探求した人々のこと。「モラル(m?urs)」とは「習俗」のことであり、モンテーニュは人間の習俗=日常的なあり方にフォーカスして文筆活動を行っていたことで有名なのです。彼の代表作『エセー』(随想録)は、フランスにおけるモラリスト文学の先駆けとなったとみなされています。