第4回十字軍はなぜコンスタンティノープルを攻撃したの?

もともとビザンツ皇帝の救援要請に応える形で組織された十字軍が、第4回遠征でコンスタンティノープルを攻撃したのはなぜですか?

きっかけはヴェネツィアとビザンツ帝国の商売をめぐる対立で、ものすごく簡単にいえば

 

「商売敵を倒したいヴェネツィア商人が、策略を回し十字軍をコンスタンティノープルに差し向けた」

 

という形になります。そして

 

  • 十字軍はヴェネツィア商人がスポンサーについていた
  • 派遣国では十字軍に協力的でないビザンツ帝国に対し不満が溜まっていた

 

ということもあり、政治的・経済的利害が一致した結果、本命と関係のない、コンスタンティノープル襲撃が実行されてしまったのですね。

 

本来の目的を見失い、コンスタンティノープルを攻撃する第4回十字軍

 

ご存じの通り、第四回十字軍がこの時に犯した略奪と暴行の限りは、十字軍の行った蛮行の象徴的行為として、今なお批判的に語り継がれています。