ロシア連邦において農業は経済の重要部分を占めています。小麦生産に適した平坦な農地が広がっていることから世界最大の小麦輸出国となっている他、亜麻・サトウダイコン・ジャガイモなどの生産もさかんです。
ロシアの農業地帯は、有する国土のうちヨーロッパ地域である西側に集中しています。体制がソ連に移行してから、集団農業化計画のもと、農民から強制的に農地を没収(国有化)する農村弾圧が行われた歴史を持ちます。
ゴルバチョフのペレストロイカの一環として個人による土地所有が合法化したものの、ソ連崩壊後しばらくは混乱が続き、非農業部門の急成長もあいまって、農業生産は大幅に減少しています。
しかしロシア経済の安定化にともない、農機や肥料の投入が増え、生産性が向上した結果、2016年にはソ連時代を超える小麦生産量に達しています。
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