ウクライナにおいて農業は工業の次にさかんな産業です。国土の7割を占める農用地で、主に小麦・ジャガイモ・ヒマワリ・トウモロコシなどを生産し、中でも「ヨーロッパの穀倉」「ヨーロッパのパン籠」と呼ばれるほど小麦の生産がさかんです。
ウクライナの国土の大部分は「チェルノーゼム(黒い土)」と呼ばれる栄養価の高い土で占められており、この上なく農業に適した環境になっています。
チェルノーゼムは草本の遺骸をもとに蓄積する黒色の腐植層(生物の遺骸が分解された後に残る化学物質の層)のことで、農作物が肥料なしでもよく育つのです。
このチェルノーゼムにより、自国の食糧を自国でまかなえるだけでなく、アジアやアフリカにも農作物を大量に輸出可能な、「世界の食糧庫」とも呼べる国がウクライナであると覚えておきましょう。
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