スペイン・ピレネー山脈のアイグエストルテス国立公園
スペインは国土の3割ほどを森林が占めています。樹木は、オウシュウウバメガシ、カイガンマツ、ユーカリ、セイヨウハコヤナギなどが多く、南部の地中海岸からカタルーニャにかけては、オリーブやコルクガシなどの硬葉樹林が広がっています。
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スペインでは21世紀以降、植林により急速に森を増やしていますが、気候が乾燥していることと、近年の地球温暖化の影響で、森林火災による被害も増えています(ただし最も多いのは人為的な放火)。とくに気温が高めの南部では、毎年のように熱波による森林火災が発生し、広大な森林が焼失しているのです。
山火事は日照りの強く乾燥している南欧諸国では珍しくないのですが、とくにスペインでの被害は顕著で、ただでさえ長年干ばつで苦しいスペインにとって追い打ちとなっている状況です。それを受けスペイン政府は予防策の強化や消化隊員の増加など、あの手この手で被害拡大を抑えようとしているようです。
イラティの森は、スペインとフランスにまたがるイベリア半島最大の森で、バスク地方ピレネー山脈山中のイラティ川流域に分布しています。樹種はブナ、モミが中心。人の行き来ができるよう整備されており、夏季にはハイキング客やサイクリング客で賑わいます。
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