ベルギーと聞くと、多くの日本人は、ワッフルやポテトなどの食べ物を連想するかもしれません。またEUの中心的な機関が多く置かれていることでも有名です。ここでは、ベルギーの音楽の歴史の重要な部分を簡単に紹介します。
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15-16世紀のヨーロッパの音楽に大きな功績を残した、フランドル楽派(ネーデルランド楽派とも)の音楽家たちは、その多くがベルギーのフランドル地方やその周辺の出身だったことからそう呼ばれています。
フランドル楽派はポリフォニー音楽、つまりいくつもの声部からなる歌曲の分野で活躍しました。声を素材にした素朴でありながら精緻な音楽スタイルは、このころのルネサンス音楽の中心となり、ヨーロッパ全域に浸透しました。
楽曲はおもにミサ曲やモテットと呼ばれる宗教音楽でしたが、シャンソンなどの世俗流行歌の要素を取り入れたものや、不謹慎なほど喜劇的なアレンジがされたものも多く含まれています。
その後流行がポリフォニー音楽から器楽曲や劇楽曲に移りました。しかし、19世紀の後半から20世紀にかけて、民族主義の高まりとともにフランドル音楽を復興する動きもあります。16世紀に頂点を極めたフランドル楽派のスタイルと、現代音楽とを融合させた新しい音楽が生み出されています。
ジョスカン・デ・プレはフランドル楽派の頂点であり、15-16世紀の最も偉大な作曲家。フェッラーラ宮廷にはエルコレ1世によってジョスカン・デ・プレを含め多くのフランドル音楽家が招かれていた。この曲はエルコレ1世の名前を音階化して曲に組み込んだ、機知に富んだ作品。
ジョンゲンは19-20世紀のベルギーを代表する音楽家のひとり。この曲は、オルガンとオーケストラを併用した楽曲の中で最も高く評価されている曲のひとつ。
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