神聖ローマ帝国の建国者とは?

神聖ローマ帝国の建国者

神聖ローマ帝国の建国者は、962年に戴冠したオットー1世である。彼は東フランク王国を基盤に帝国の体制を築き、ローマ帝国の継承を主張した。本ページでは、帝国の成立経緯や中世ドイツ王権、ローマ帝国の継承理念を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

神聖ローマ帝国の建国者とは?

神聖ローマ帝国の建国者は誰にあたるのですか?

神聖ローマ帝国は、962年東フランク王国のオットー1世の即位によって成立した国なので、建国者が誰か?と聞かれれば初代神聖ローマ皇帝オットー1世(もしくはオットー大帝)と答えておくのが無難でしょう。


初代神聖ローマ皇帝オットー1世(在位936 - 973)


オットー1世はザクセン朝ハインリヒ1世の息子で、ローマ教皇から、ローマ教会の皇帝としてはおよそ40年ぶりに冠を授けられることで、ローマ帝国の継承者として認められ、神聖ローマ帝国の政治上のトップとして君臨するようになりました。(ただし実際に「神聖ローマ帝国」という国号が現れるのは12世紀以降)


ただし神聖ローマ帝国は5世紀に滅んだ古代ローマ帝国の継承者を自称していたので、この主張を認めた場合、古代ローマの初代王ロムルスを神聖ローマ帝国の建国者と解釈することも可能でしょう。