ノルウェーの産業の特徴

ノルウェーの国旗

 

ノルウェーの国土

 

ノルウェー(正式名称:ノルウェー王国)は、北ヨーロッパのノルウェー海沿いおよび北海沿い、スカンジナビア半島の西部 に位置する 立憲君主制国家です。この国ではとくに 電力多消費産業が発達しており、中でもシリコン、アルミニウム、化学肥料などの生産がさかんです。また豊富な天然資源 を背景にしたガス・石油産業もこの国の基幹産業となっています。

 

 

 

ノルウェーの主要産業

エネルギー産業

ノルウェーは1970年代にノルウェー領エコフィスクにて北海油田が発見されてからというもの、油田・ガス田の開発が進み、石油の産出・輸出がさかんに行われるようになりました。今やこの国は原油輸出大国といえ、石油産業は国家経済の基幹を成すまでに成長しています。

 

農業

第二次世界大戦後急速に工業化が進んだものの、肥沃な南東部を中心として、穀類・野菜・果物栽培、酪農などが営まれています。特に寒冷な気候を利用した放牧・酪農がさかんで、農業収入の8割はチーズ・バター・肉類・卵などの畜産品が占めています。耕地面積は国土の数パーセントに過ぎませんが、農業機械化や農業振興政策により、高い自給率が維持されているのです。

 

工業

ノルウェーは長らく漁業・農業依存国でしたが、20世紀以後工業化が進展し、第二次世界大戦後は工業収益が漁業・農業収益を上回るようになりました。水産物加工、製紙、化学、金属精錬などが中心。海運国らしく造船業もさかんで、世界最大の特殊船舶製造会社アケル・ソリューションズを有しています。

 

漁業

ノルウェーはヨーロッパで最も長い海岸線を持つ国で、水産資源には事欠きません。そのため古くから北海や北大西洋を漁場にした漁業がさかんで、タラ、ニシン、サバ、エビなどが漁獲高の大部分を占めています。日本へはサーモンやサバを輸出。近年はサーモンやニジマスの養殖にも力を入れています。