線文字Bはミケーネ文字ともいい、かな文字と同様の音節文字で、総数は90ほど。左から右へ書かれました。
線文字B
1900年にミケーネ、ピュロス、ティリンス、クレタなどで線文字bの記述された粘土板や壺が出土。イギリスの考古学者エバンズが分析を行い、文字体系が古い方を線文字A、新しい方を線文字Bと命名しました。
線文字Aに関してはいまだ未解明ですが、線文字Bに関しては、1953年、建築家のベントリス(1923〜1956年)が解読に成功し、「ギリシア語の古い方言を記した文字」だと判明しています。
つまりミケーネ人(アカイア人)というのはギリシア人の一派であることが明らかになったのです。
線文字bはミケーネ文明の崩壊とともに忘れ去られ、前9世紀以降は新たにギリシア語の複雑な音節構造を表現できるギリシャ文字が使われるようになります。
ギリシャ語の歴史1:線文字Bの解読
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