ポーランド音楽の特徴と歴史

「ポロネーズ」や「マズルカ」といった曲名を聞いたことはあるでしょうか。
どちらもポーランドの伝統的な舞曲のスタイルで、国歌にも採用されています。
日本ではショパンがピアノ曲として作曲したものが有名です。
ここでは、ショパンも愛したポーランドの音楽の歴史を簡単にまとめてみたいと思います。

 

宮廷音楽と宗教歌

ポーランドが建国されたのは10世紀頃で、その背景にはキリスト教への改宗や神聖ローマ帝国との積極的な外交などがありました。その影響もあって、聖歌や讃美歌がポーランドに広まり、国王や貴族の後援を受ける宮廷音楽家たちもさかんに宗教音楽を作曲しました。

 

オペラの流行

17世紀ごろには、イタリアで生まれたオペラが時の国王によってポーランドに持ち込まれ、ポーランドの作曲家たちに大きな影響を与えるようになりました。不安定な情勢の中ではありましたが、ポーランドの農村や宮廷を舞台にしたオペラ作品が数多く生み出されました。気軽にオペラを観に行くという文化は現代でもポーランドに根付いています。

 

民族音楽の存続のための戦い

18世紀ごろにはポロネーズやマズルカも成立し、ポーランド独自の音楽が発達しました。

 

しかし18世紀末には、ポーランドは周囲の国によって分割され、独立した国家としての形を持たなくなってしまいました。それでも、ショパンをはじめとするポーランドの作曲家たちがポーランド音楽の保存に取り組み、祖国から遠く離れた場所でもその魅力を発信し続けました。

 

19世紀には、ポーランド人はビスマルクの文化闘争で厳しい抑圧を受けました。20世紀にポーランド国家は再興しましたが、第二次世界大戦で再びその形を失いました。ナチスドイツの統治下では、ショパンの曲を含め、ポーランド音楽の演奏が全面的に禁止されたことさえありました。

 

それでも勇敢なポーランド人たちは、危険を承知で地下室での演奏会や革命運動を続け、彼らの文化を守るために戦い続けたのです。